外資系リーマンのゆるコミット

必ずやります、たぶんそのうち

外資系IT業界の転職事情 ~昨今の給与相場~

日本の大手企業に見切りをつけたい若手は、もっと外資系IT企業に来るべきだ!最近の給与相場だけを見えても、そんな風に思う。

というのは、外資系IT企業における給与相場が、今、非常に高くなっている。

今、といっても私自身が過去10数年の相場を細かく知るわけではない。しかし、それにしても近頃、外から舞い込んでくるオファーの金額はおしなべて高い。

仮に営業の場合、成果給を含めた給与パッケージは、良い条件の場合、20代後半で1500万、30代半ばで2000万越えといったオファーがざらにある。

日系企業で、いわゆるエリートとされる総合商社や広告代理店も驚きの水準であろう。

一介のサラリーマンとして、若くして最高レベルの収入を得るチャンスがそこかしこに転がっている。

そしてここでポイントになるのは、このような好待遇を手にできるチャンスが、新卒で数%の採用試験を潜り抜けずとも、比較的ハードルの低い形で転がっているということだ。

というのも、外資系IT業界は、今とにかく人不足である。誰もがよく知るGoogleAmazonといった企業が伸びていることはよく知られているが、実はそれら以外にも、一般の消費者にはそんなに知られていない、SalesforceVMware、Servicenow、Domo、Box、Datarobot、などなど法人向けのITサービスを提供している成長企業の数がめちゃくちゃ多い。

この業界は、アプリケーション、セキュリティ、インフラ、ハードウェアなど多様に細分化されたカテゴリとそれに特化したサービスを提供している会社がひしめき合っていて、それぞれの分野で得意分野を持ち魅力的な企業がたくさんある。

日本企業の多くが、国内市場の成熟と、海外での競争の厳しさに苦しむ中、多くの海外発IT企業は日本市場で年率10-20%クラスの成長を軽々叩き出している。

そういったビジネスの成長とITならではの高い利益率を背景に、はっきり言えば金にいとめをつけず人を採用しようということである。

一方、それらの待遇を受ける働き手の方はどうかというと、従来は、IBMMicrosoftOracleといった昔ながらの外資系IT企業出身者が軸になっていたのが、それだけでは人が足りない、あるいはそもそも求められるスキルの性質が変わり、日系企業の若手や異業種出身者からも人を取っていこうという動きが見られ、以前よりも確実に門戸が広がっている。

そして、一度でもどこか、外資系IT企業に入れたのならば、そこからの別会社への転職は驚くほど容易い。給与も、基本的には転職する度に上がっていく。

とにかく外資系IT企業はチャンスが多く恵まれた市場環境にあることは間違いない。

特に、20代30代でまだ若く、とりあえず安定的な日系企業に入ったが、年功序列的な評価制度にうんざりしている人、単純に様々な企業を渡り歩いて刺激ある人生を送りたい、という人にとっては、積極的にチャレンジして欲しい世界だ。

単に待遇が良いというだけで無く、成長という観点からも、この業界の未来はまだまだ極めて明るい。