外資系リーマンのゆるコミット

必ずやります、たぶんそのうち

選挙に行かないのは、面白くないし、自分に関係がないから

私は選挙に行かない人間だ。

選挙に行ったのは、 若い時に興味本位での一度きりでそこからは全く足を運んでいない。

社会的、 倫理的には参加した方が良いことなんてもちろん頭では分かってる 。

でも、投票には行かない。

一社会人として恥ずかしいことなのだが、 もはや完全に開き直っている。

ちなみに私は、政治や経済に全く興味がないほど、ビジネスマンとして無気力な人間では無いし。世の中の流れやトレンドみたいな物は感度を持っていたいと思う方だ。

それでも選挙について、そこに労力をかけようとは思わない。


なんでなのか?ちょっと考えてみた。

細かく考えると色々と理由はあるが、
すごくシンプルに言うと、

「面白くないし、あんまり自分の生活に関係がない」

からだ。


面白かったり、自分に強く関係があったりすれば、 たぶん私は投票に参加する。

例えば、Twitterでよく見かける、AとBどっちが好き? 系の投票なんていうのは、 やっても自分の生活は何も変わらない生産性のないものだが、 面白いテーマなら参加してしまう。

野球が大好きだった時はオールスター投票をしてその結果をワクワ クしながら見ていたし、 AKB総選挙なんかも参加はしないが見ているだけで面白い。

残念ながら、面識の無いおじさま、 おばさまの固くて月並みな演説をいくら聞いてもテンションは上が らない。


また、趣味とは関係無くとも、 例えばもし自分の上司を選ぶ投票なんかがあれば、 仕事にダイレクトに関係してくるので、間違いなく参加する。

マンションのゴミ出しルールを決める、とかでもたぶん参加するだろう。


私と同じような人はすごく多いのではないか。

つまり、面白くなくて、 かつ自分に関係がないことには興味を示さない。

考えてみれば普通のことだ。

もっと広い視点と深い考えを持って行動できる人も中にはいる。

でもそれはきっと少数派で、多くの人は目先のやらなければいけないことや、やったら楽しいことに時間を割くのが普通で、そうではないことが後回しになってしまうのは仕方のないことだ。

日本のような安定した国での選挙は大多数の人にとって、 つまらないし、自分とは関係が無さすぎる。
例えば、選挙に行かないよくある理由の1つに、「 自分の一票で結果は変わらないから」というものがある。

けど、そういうこと以前に、 そもそも選挙というイベント自体に興味が無いことが根本的な理由 だと思う。

投票しないと、自分たちの世代が軽視される、 なんて話も頭では分かるが、間接的すぎて実感はわかないし、 緊急性を感じるものでは無い。

政治に興味が無いから行かない、という理由もよくあるが、 例えテーマが堅苦しくても、 一個一個の政策を問う国民投票ならまだ面白みはあると思う。

政策そのものへの議論は知的好奇心がくすぐられるし、 結果の影響が明確だ。 イギリスのEU離脱みたいな大きい話なら自分の生活にもインパクトがある。

けど通常の選挙となると、 政策を決めるディスカッションに参加するone of them=一政治家、を選ぶ行為となり、回りくどすぎる。

公約を掲げている政治家が、 それを実現するなんていう保証も全くと言っていいほど無い。

首相でもない限り、一政治家が変わったところで、 大企業の平社員が会社を変えられないのと同じくらいインパクトが 無いことはみんな分かってる。

one of themを選ぶための、さらにone of themの一票。まるで海に小石を投げている感。。

まぁその裏には誰が政治家になってもそんなに変なことにはならん だろ、っていう日本への安心感もあるんだけどね。

あと、大人になればなるほど、 政治家も結局自分の生活かかってるよねってのが分かってきて、「 なんで自分の時間使って、 見知らぬあなたの就職をサポートせなあかんねん」 っていう捻くれた見方も出てきたり。。

と、いうわけで繰り返しになるが、 選挙は多くの人に取って退屈で、 自分とは無関係のイベントに過ぎないのだ。


そうすると、選挙がどうなれば、面白くなって、 かつ自分事になるかということを考えてみたくなる。

例えば、競馬よろしく、投票料を払って「勝ち馬」を予想して、 当たればお金がもらえる。なんてのは面白い。

自分に利害が発生すれば、政策にどんなに興味がなかろうが、 一気に関心が高まる。

ビジネスに興味が無い人が、 株式投資を始めて企業経営に興味を持つことがあるように、 入り口としてお金やゲーム性をまぜるのは面白い。

選挙自体をレースにするのはあまりにも俗物的だ。というなら、 それこそ株のように、投票をすることで、 その政治家に投資できる仕組みとか。

投票した政治家が大物になれば、配当よろしく、 キャッシュが入るとか、活動結果のレポートがもらえる、とか。

まぁ、こんな話はツッコミ所満載だし、 現実的では無いのは分かっていますよ。

でも、政治の世界にも世間の人を面白がらせる発想を持ち込んで、 一般の人にもっと興味を持ってもらう努力をしてもいいのかな、 と思いました。

ええ、自分の意識の低さの責任のなすりつけです。

しかし今のままでは、私はこれからも選挙に行かず、 Twitterで「うどん派かそば派か」 という不毛な投票にせっせと時間を使うことになるのです。