外資系リーマンのゆるコミット

必ずやります、たぶんそのうち

自由を求める人は営業の仕事なんてどうでしょう

私は外資系IT業界の営業の仕事が長いのだが、これまで何度か営業以外の職種に移るチャンスがあった。

でも色々と人の話を聞いたり考えたりして、結果としては今も営業の仕事を続けている。

その理由は、「営業こそ自分の天職なのだ!」と強く信じていること、、というわけでは残念ながら無い。

まぁそれなりに仕事にプライドを持ってやってはいるし、性格的に営業に向いている方だとは思うが、「これが自分の天職だ!」と胸を張って言えるほどピュアな感情は持ち合わせていない。

それでも、なんだかんだ営業の仕事を続けてしまうのは大きく二つの理由がある。

それらは「色々な人と会って人間的に成長できる」とか「お客さんから信頼され、貢献の実感がある」とか美しい理由では、残念ながら無い。(無くはないけど、成長や貢献はどんな仕事でも実現できると思うしね)

まず一つは、売れた分だけ稼げるというインセンティブ制度の魔力だ。

やればやるだけ稼げる、なんてどことなくブラック臭がするし、ハタから見れば品の無い仕組みだが、これは一度体験してみないとその達成感や中毒性はわからないと思う。成果を出した分だけ、収入に跳ね返る。これを一度味わうと固定給の仕事には中々戻れない。

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もう一つは、他の職種に比べて圧倒的に「自由」であることだ。もちろん、自営業や経営者など、サラリーマンの枠を越えれば自由な仕事はいくらでもあるし、同じ営業でもガチガチなマネジメントに縛られたキー○ンスのように自由とは言えない会社もある。

しかし、いわゆる外資系ITの多くの営業は、とにかくも他の職種に比べて「自由」なのだ。

ではどの点で自由なのか?

具体的に言うと以下の通りだ。

①仕事の場所を選べる

営業はお客さんと会ってナンボだから、会社にいなくて当たり前。そして、外にいる限り何をしていようが会社の人には分からない。必要が無ければ会社に行く必要も無い。

天気が悪かったり二日酔いで体調が悪かったりしたら家にこもって仕事したっていいし、お気に入りのカフェを渡り歩きながらやったっていい。とにかく自分が好きな場所で仕事をしてオッケーだ。

昔ながらの大企業で経営企画や財務の仕事をする友人がいるが、会議の予定も無いのに長時間席を外していたりすると、周りから不自然に思われるというのだから同情する。

自分が一番集中できる環境を、気分によって選ぶことが出来るのはなんとも開放的だし、仕事を進める上でも効率的だ。

②仕事の時間を選べる

時間を選べるというのはいくつかの意味があって、まず成果を出しさえすれば勤務時間は問われない点。多くの営業は裁量労働制だから、好きな時間に働き始めて、好きな時間に仕事を終わらせられる。

午前中は予定が無いからゆっくり過ごして、商談が早めに終わったら夕方から飲みに行ってるなんて話もザラだ。早帰りを推奨するプレミアムフライデーなんて、元々が自由な営業にはなんの関係もない話だ。

また自由という意味で結構大きいのが、自分の予定をかなりの範囲でコントロール出来ることだ。よほどややこしいお客さんを抱えていない限り、商談の予定はある程度自分で調整出来るし、社内のミーティングについても営業がアレンジする事が多いため、自分の予定を優先させてスケジューリングする事ができる。

自分の予定を自分で組み立てられるというのは、実は結構ぜいたくなことで、例えば、社内のコンサル部門では、優秀なメンバーになるほど営業や他部門からの相談や依頼で、気がつけば勝手にカレンダーが埋まっていくという。プロジェクトが佳境に入れば急なミーティングもザラだ。翌日の資料の準備をしたいのに、別件の打ち合わせで午後いっぱい埋まっていたりすると、夜やらなければ、、と気分が滅入るらしい。

営業であれば、重いプレゼンの前にあえて予定を空けてじっくり準備なんてことも可能だが、そのコントロールが出来なくなるのは、もはや私には耐え難い。

③仕事をする相手を選べる

誰と仕事をするか、ある程度選ぶことが出来るのも営業の特権だ。

まず社内に関して、営業は提案チームのリーダーとなりメンバーをアレンジする事ができる。もちろん商談に勝つためにベストなメンバーを集めるわけだが、仕事が微妙な人はもちろん、単にウマが合わない人達のことも避けて、自分が信頼できるメンバーだけを集めてチームを組むことも可能だ。社内に良い人がいなければ他社の人達と仕事をしても良い。こんな権限を持つのは営業くらいのものだ。

また、営業先であるお客さんだってその気になれば選ぶことが出来る。気が合わないお客さん、自分がやる気になれない会社には行かず、それ以外の所から売上を上げていればなんの問題もない。この点、社内のサポート部門に所属する同僚は、やっかいなお客さんを持つことになったものの、投げ出すわけには行かず頭を抱えていた。まぁそういう苦労から学べることもあるんだけどね。私はもういいや。

 

このように、ざっと上げただけでも場所・時間・人という仕事だけで無く人生においてすごく重要な要素において営業という仕事は自由でいられるのだ。つまり、選択権と裁量権があり、自分でリソースをコントロール出来る。

その意味での自由度は経営者のそれに近い。外資系の営業が、しばしば個人事業主と言われる所以だ。もちろん、経営者ほど全体を見れるわけではないが、サラリーマンというリスクの低い立場でこれだけ自由な職業もかなりレアだと思う。

ただ、これは裏を返すと常に主体性が求められ、何もかも自分で決めて動かないといけないことを意味してるんだけどね。受身タイプの人は、決められた時間に席にいれば給料がもらえて、黙っていても仕事が振ってくる環境の方が落ち着くだろう。

この辺は相性と価値観だと思うけど、自分で仕事をコントロールしたい、裁量権を持ちたいというタイプの人は営業という職種を一つオススメしたい。お金も稼げるのでどの会社がオススメか聞きたい方はメッセージをお待ちしております。笑