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外資系リーマンのゆるコミット

必ずやります、たぶんそのうち

仕事だけの人生に後悔する男を見ると、女性の方が幸せの本質を理解している気がする

仕事に熱中するあまり、家族や友人と過ごす時間をおろそかにしてきた人が、晩年になって後悔するという話を耳にする。

仕事を最優先にして、色々な犠牲を払ってきたサラリーマンが、「子供と過ごす時間を大切にするべきだった」「妻に感謝をしてもっと話を聞いてあげるべきだった」といった反省の想いを、歳をとってから抱くことは多いらしい。

オーストラリアの看護士が綴ったという、死ぬ直前に後悔する5つのこと、という記事が話題になったことがあるが、ここでも「あんなにがむしゃらに働かなくてもよかった」という項目が入っていたりする。

 ワークライフバランスが叫ばれて久しいが、「仕事で成功することが人生の成功である」という価値観はいまだ根強く、特に闘争心や権力欲のある男性はこのような考え方を持つ傾向が強くみられる。
 
野心が強い男であればあるほど、仕事優先に人生を考えてしまうのは仕方ないし、人生の大半を占めている仕事の時間で、成功を望むのは健全なことではある。
 
しかし、人生の幸福とは何かということをじっくり考えてみると、仕事のみにそれを求めるのは限界があるのかもしれない。
 
確かにお金や権力は男にとって魅力的なアイテムだし、仕事の成功が生活の豊かさに繋がることは確かだが、それを得た所で幸せになれるかどうかはまた別問題だ。
 
成功した所で、周りの人を幸せにできなかったり、大切な人と過ごす時間が無くなってしまっては、 一体何のための人生だったのかと虚しさを感じることになるのだろう。
 
実際に、仕事だけの人生で後悔する人はいるが、逆にプライベート優先、家族優先で仕事がおろそかになって後悔したエピソードというのは全くと言っていいほど聞かない。
 
もしかすると「もっとがむちゃらに仕事をすればよかった」と後悔する人もいるのかもしれないが、美談になりにくいので表立って語られないのだろうか。いずれにしろ、仕事だけの人生は虚しいものだと語られることの方が、一般的には多いと思う。
 

男性より女性の方が幸せの本質を理解している

仕事を最優先とする価値観は、男のDNAにインプットされた本能から来ているような気がしている。
 
男が持つ闘争本能、狩猟本能が、仕事を通じて競争社会で勝ち抜くことを良しとし、会社で上に登っていくことが、元来の高いプライドを満たしてくれることになる。
 
このような本能に従って、がむしゃらに仕事に励んだ結果、死ぬ前に後悔するとすれば、男というのはなんて切ない生き物だろう。
 
仕事での成功が人生の成功と信じて疑わず突き進んだ結果、晩年になり、もっと大切なものの存在に気付くなんで、あまりにも虚しい。
 
こういった悲しい宿命を負った男たちに比べると、女性の方が、男のような妙な野心やプライドが少なく、本当に大切なこと、自分が好きなことに対して賢く時間を使うことに長けているように思える。
 
肉食系女子なんて言葉が出てきて、仕事欲の強い女性も確かに多くなってはいるが、どちらかというと家庭を重視し、夫や子供との親密な関係作りを望むのは女性の方だ。
 
個人差の問題なので、男性、女性と一括りにして区別すること自体がナンセンスではあるが、えてして男性の方が仕事での成功を強く望み、女性が家庭や人間関係を大切にしたいと考える場合が多く、こういった男女の価値観の違いで、すれ違いや対立が起こるのはよくある話だ。
 
女性が、家庭や人間関係を重視し、そこに人生の価値を無意識にでも置いている、そして実際にそこで深い幸福感を得ることが出来る。もしそうなら、男より女性の方が幸せの本質を生まれながらにして理解していることになるのではないか。
 
その意味では、家庭や人間関係の話だけではなく仕事そのものを選ぶ時にも、女性の方が、どういう状況に置かれると自分は幸せなのかということを直感的に捉えて、道を選んでいるケースが多いように思える。
 
会社の看板だとかお金といったつまらないプライドや目先の利益にこだわることなく、自分の興味や好きなことを考えた上で、大胆に決断できるのは女性の方だ。
 
周囲の人を眺めてみても、それなりに知名度のある大企業の看板を捨ててでも、本当に好きなことをしたいと会社を去り、生き生きとした社会人生活を送っているのは女性の方が多かった。
 
肩書きとか年収とかに縛られて、好きなことや大切なことを求めて、思い切った決断が出来ないのはむしろ男の方だ。
 
こんな場面を見ていても、やはり女性の方が幸せという感覚に対してアンテナが高く、人生で本当に重要な物は何かということを本能的に理解していることが多い気がするのだ。
 
やや、仕事ばかりの人生という話と論点がズレてしまったが、要は男よりも女性の方が、幸せの本質ということを本能的に理解して賢い選択、行動が出来ているのではないか。
 
自分の意思でもって、「がむしゃらに働いた」結果、後悔する男がこの世に多いとしたら、仕事での成功を望む男というものはなんと不幸な生き物か。
 
そうは言っても、仕事が出来ない男、仕事にやる気が無い男というのもなんとも情けないものだ。
 
一男性としては、仕事を頑張りながらも、晩年人生に後悔しないために、なんとか仕事以外のこととのバランスを取って生きたいものである。